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人事労務関連ワード辞典

オワハラ(就活終われハラスメント)

人事労務に関連するワード集です。基礎的なものからトレンドまで、さまざまなワードを解説します。(2026年6月23日)

「オワハラ」とは、企業の採用担当者が就職活動中の学生に、内定承諾を強要したり、就職活動の終了を強要したりする行為です。具体的には「他社選考を辞退したら内定を出す」や「内定辞退には違約金が発生する」などの発言や、内定承諾をするまで学生を帰さない行為などが挙げられます。

厚生労働省は、「青少年の雇用の促進等に関する法律」に基づき、「オワハラ」に当たる行為について、青少年に対する公平かつ公正な就職機会の提供の観点から、行ってはならないと示しています。


<オワハラが起こる背景>
・売り手市場による人材獲得競争の激化
近年、少子高齢化の影響で生産年齢人口が減少しており、求職者が有利の売り手市場が続いています。そうした状況から、新卒採用では1人の学生が獲得する内定数が多くなる傾向にあり、その分、内定辞退も多くなります。そのため、採用担当者は「辞退されないようにしなければならない」とプレッシャーを感じ、オワハラ行為に及ぶ可能性があります。

・選考期間の短縮とコスト
かつて選考解禁時期は大学3年生の12月でしたが、現在は4年生になる直前の3月に後ろ倒しになりました。選考期間が短くなり、採用担当者は以前よりもタイトなスケジュールで動かなければなりません。また、採用活動は求人広告費や説明会の設営費用、交通費など、多くのコストがかかります。内定辞退者が出れば採用活動の長期化が予想され、さらにコストが増える可能性があります。採用担当者はコストを増やさないためにも内定辞退者を出したくないと考え、それがエスカレートするとオワハラにつながります。

・学生のマナー違反?
学生の中には、内定承諾の回答期間を過ぎてから辞退を申し出たり、回答しないで放置したりする人もいます。このようなケースは、企業の採用計画に大きな影響を与えます。企業は採用計画に支障を来さないように、内定を出した学生に承諾の有無を迫ります。それが学生の目には、オワハラに写ることもあるかもしれません。


<企業のリスク>
・法的責任
憲法に定められた「職業選択の自由」によって、学生は自分の意思で就職先を選択することができます。オワハラは「職業選択の自由」を侵害する可能性のある行為であり、学生からの損害賠償請求を受けるリスクがあります。

・企業イメージの低下
現代はSNSや口コミサイトを通じて、情報が急速に拡散されやすい時代です。企業がオワハラを行った場合、SNSなどを通じて悪いイメージが世間に広まるリスクがあります。イメージが低下した企業は求人を出しても応募者が減ったり、採用活動が計画通りに進みにくくなったりする可能性が考えられます。

・内定者の早期離職
オワハラによって内定承諾をした学生は、内定した企業に不信感や不満を抱く可能性があります。入社しても帰属意識が薄かったり、仕事に対するモチベーションが保てなかったりして、早期離職につながりかねません。


<企業が取るべき対策>
企業は採用担当者に、オワハラに該当する可能性のある行為や、企業が負うリスクなどを周知することが大切です。具体的には、求職者と関わる際に行ってはいけない言動を明確にすることや、ハラスメント研修を実施して十分な意識づけをすることなどが挙げられます。

また、企業側が「問題はない」と考えている言動でも、就活生側がオワハラに感じることもあります。内定した学生に採用活動で「オワハラと感じる場面があったかどうか?」を聞き、学生側と企業側の認識の違いを知ることもオワハラ防止に役立てることができるでしょう。

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