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口下手の人のためのトークテクニック/桑山元

舐められない話し方とは?

わかりやすく話すためのテクニックや考え方、トークスキルを上げるヒントなどをお伝えします。(2026年1月29日)

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「舐められてるというか、なんか雑に扱われてる気がするんですよね」
「雑用ばっかり押し付けられて、これ本当に私がやるべき仕事?って思うんです」

 こんな相談を受けると、ものすごく共感しますし、そのどこにぶつけていいか分からない気持ちが誰より理解できます。と、いうのも芸人時代に私がずっと感じていたことだからです。しかし今は「舐められるぐらいが丁度いい」「舐められるのは、かなり有利なポジション」だと思っています。別に聖人君子になった訳ではなく(笑)、考え方が変わったからです。

 芸人時代、私は端役をやらされたり、スライドやコントの香盤(スケジュール表)の作成を頼まれたり、時間管理などを押し付けられたりしていました。当時は「私はこんなに頑張っているのに、なぜ認められないのだろう」「私ばかりが損な役回りを押し付けられている」「雑に扱われている」と、心の中でずっと恨み言をつぶやいていました。

 転機となったのは、コントグループを脱退して研修講師になってからです。研修教材として扱った「3人のレンガ職人」と、アメリカの心理学者アルバート・エリス氏が提唱した「ABC理論」がきっかけでした。ご存じの方も多いと思いますが、それぞれについて簡単に説明しますね。





3人のレンガ職人とABC理論

 3人のレンガ職人のあらすじはこうです。旅人が歩いているとレンガを積んでいる職人に出会います。何をしているのかを尋ねると、1人目のレンガ職人は「レンガを積んでる。単調で退屈な仕事だ」と答え、2人目は「レンガを積んで壁を作っている。大変だけど家族を養うためだから仕方ない」と答えます。3人目の答えは少し違うものでした。彼は楽しそうにレンガを積みながら「歴史に残る偉大な大聖堂を作っている。多くの人の祝福と悲しみを払うための仕事をしている」と答えます。
 目の前の仕事を作業と捉えず、「意味づけ」をして、やりがいについて考えてもらうために引用されることが多いエピソードです。

 ABC理論は、物事が起きたときに「出来事(A)」と「結果(C)」は直結しているのではなく、「思い込み(B)」というフィルターで変換されて「結果(C)に至る」と捉える心理学の理論です。自分の受け止め方や解釈の再定義を促すときに引用される理論です。

 例えば、「上司に叱られる(A)→落ち込む(C)」は直結しているのではなく、「上司に叱られる(A)→自分は無能だと上司に思われた(B)→落ち込む(C)」という構図になっているということです。つまり「結果(C)」は、「思い込み(B)」によって変わることになります。「思い込み(B)」が「自分は無能だと上司に思われた」→「上司は私に期待していたから、結果が伴わなくて叱られた」に変わると、「結果(C)」が「落ち込む」から「次は期待に応えよう」に変わると思います。


自分の受け止め方を変える

 ちょっと小難しい話が続きましたが、3人のレンガ職人もABC理論も「受け止め方を変えたら楽になる」という話です。レンガ職人の話に芸人時代の私を当てはめてみます。

×「香盤の作成など、雑用ばかりで単調で退屈だ」
×「役を振られたけど、目立つ役でもないのでやりがいがない」
〇「目立つ役が、より大きな笑いを取れるようにしっかり演じる」

また、ABC理論に当てはめてみます。

×雑用を頼まれる(A)→舐められている(B)→雑に扱われていると感じてストレスが溜まる(C)
〇雑用を頼まれる(A)→自分は頼りにされがち(B)→みんなから頼られている存在(C)

 
こういうふうに考えたら、雑用でも「押し付けられた」ではなく「貢献している」という気分になり、嫌だと思っていた作業でも積極的に取り組めることに気づいたのです。それに、そもそも「端役」や「雑用」というものは存在しないことにも気づきました。「雑草という名の草はない」ではありませんが、どんな作業や仕事も、(自分がやらなくてもいいかもしれないが)誰かがやらなければいけない「大切な仕事」なのです。皆がやりたがらないけど、誰かがやらなければならないものなら、率先して気持ちよくやれば「貢献」することになるのではないか。そう思って行動すると、不思議とストレスは減りました。
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●文/桑山元(くわやま げん)
研修講師・お笑い芸人・俳優。早稲田大学教育学部を卒業後、大手損保会社に入社。新入社員代表として答辞を務める。入社2年目に資産運用担当者として1,000億円を運用。その後、メインバンク本店担当部署で法人営業を経験。同社を退社後、声優養成所を経て、時事ネタを得意とするコントグループ「ザ・ニュースペーパー」に19年間所属。2022年に退団し、芸人と研修講師の二刀流で活動スタート。会社員時代に培ったビジネススキル、お笑い芸人として磨いたコミュニケーションスキルとアドリブ力などを武器に、企業や自治体などで数多くの研修を実施。メディア出演・掲載実績多数。著書に『すぐ使える!おもしろい人の「ちょい足し」トーク&雑談術』(日本実業出版社)。キャリアコンサルタント(国家資格)、損保代理店資格(特級・一般)、ニュース時事能力検定(準2級)。
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