●2027新卒採用に関する要請
政府は、学生が学業や課外活動に専念するとともに、安心して就職活動に取り組める環境をつくることが重要だとし、「2027年度卒業・修了予定者等の就職・採用活動に関する要請」を公表しました。
背景として、就職・採用活動の開始日より前に実質的な採用選考活動が実施され、学生の就職活動は年々、早期化・長期化がすすみ、就職活動を行う学生に対するハラスメントも指摘されています。学生が混乱し、学業に専念する機会や安心して就職活動に取り組める環境が損なわれることが懸念されています。こうした状況を踏まえ、加盟各企業等に対し、学生が学業に専念できる環境の確保と就職・採用活動の円滑な実施について、周知徹底を要請しました。
<就職・採用活動の日程(原則)>
・広報活動開始 :卒業・修了年度に入る直前の3月1日以降
・採用選考活動開始:卒業・修了年度の6月1日以降
・正式な内定日 :卒業・修了年度の10月1日以降
●2026年度新入社員タイプ「世代をつなぐ 大阪・関西万博タイプ」
産労総合研究所は、2026年度の新入社員のタイプを発表しました。企業の人事担当者、大学のキャリアセンター担当者等から成る「新社会人の採用・育成研究会」が、当所調査や採用・就職支援活動等を踏まえて、今年の新入社員の特徴と育成のヒントをまとめたものです。
<2026年度新入社員タイプ「世代をつなぐ 大阪・関西万博タイプ」>
最新技術で未来社会を実験・体験する場であった大阪・関西万博。今年の新入社員も、インターンシップ、生成AI等を活用し、最短経路で自分にとって最良の就職先を選んだ。入社後は、社会という場で、先輩社員やAIと協働して活躍してほしい。先輩社員も彼ら一人ひとりの個性を理解し、組織の知恵・価値が脈々とつながるような対話を心がけたい。
今春、大学を卒業する新入社員の多くは、中学生時代にはスマホが本格的に普及していたSNSネイティブ世代です。高校2〜3年生を新型コロナウイルス感染拡大のなかで過ごしました。就職活動では、インターンシップやオープン・カンパニー等を体験し、エントリーシート作成や面接準備等には生成AIを活用しました。また、初任給引上げのニュースもメディアで多くとりあげられました。
●中小企業の省力化・生産性向上をサポート「省力化ナビ」
経済産業省は、中小企業・小規模事業者等の省力化や生産性向上への第一歩を踏み出すヒントを提供する支援サイト「省力化ナビ」を公開しました。中小企業・小規模事業者等の人手不足や賃上げ等の課題に対応するため、独立行政法人中小企業基盤整備機構及び関係省庁と連携したものとなっています。
「省力化ナビ」では、業種別の課題とその解決策をイラストでわかりやすく例示し、具体的な取組事例や、相談先情報をワンストップで提供。業種別に、業務に関する悩みを選択すると、その解決策と具体的な事例や今からできる取組ステップが表示され、相談先も確認できます。何から取り組めばよいかわからない人から、導入ツールの候補が決まっている人まで、幅広くその取組みをサポートします。
●文/三宅航太
株式会社アイデム メディアソリューション事業本部 データリサーチチーム所属。
大学卒業後、出版社に入社。書店営業部を経て、編集部に異動。書籍の企画・制作・進行・ライティングなど、編集業務全般に従事する。同社を退社後、フリーランス編集者、編集プロダクション勤務を経て、株式会社アイデム入社。同社がWebサイトで発信する人の「採用・定着・戦力化」に関するコンテンツの企画・編集業務を担う。働き方に関するニュースの考察や労働法の解説、取材、企業事例など、さまざまな記事コンテンツを作成している。