株式会社伍魚福(ごぎょふく)/チルド珍味でトップシェア 老舗食品メーカーのヒット商品提案制度
株式会社伍魚福ではヒット商品提案制度を設け、社員から広くアイデアを募っている。(取材・文・写真/水崎真智子)
味にこだわりチルド珍味を開発
高級珍味の製造卸、なかでもチルド(冷蔵)珍味の先駆けとして知られる株式会社伍魚福(兵庫県神戸市)は、明治時代から食品加工業を営む老舗企業だ。
「当社のスローガンは珍極(ちんきわ)。社員一人ひとりが珍味を極めます」と代表取締役社長の山中勧さんが言うように、全社で取り組む商品開発とマーケティングが同社の強みになっている。
珍味には塩辛やじゃこ天など海産物もあれば、生ハムやビーフジャーキーなど肉製品もある。また、さきいかや豆菓子など常温の商品だけでなく、ローストビーフやチーズなど冷蔵によるチルド製品もある。同社の看板商品であるチルド珍味は調理不要、解凍不要、真空包装で賞味期限も長く、開封すればすぐに食べられるのが特徴だ。
現在、同社は約350種類の商品を展開している。定番アイテムに加え、年間100アイテムほどの新商品を世に送り出す。珍味情報誌「GOGYOFUKU MUSEUM」や販売促進のアイデアを満載した「伍魚福コトPOP研究所レポート」などを通じ、得意先である酒類専門店やスーパーマーケットに対し販売促進を強力にバックアップする。
「名刺には営業という肩書でなく、お客様繁盛係と記しています。商品がハードなら販売促進はソフト。その両方を開発し、お届けするのが当社の役割と考えています」

代表取締役社長 山中勧さん
定着した2つの取り組み
1995年の阪神淡路大震災を機にそれまで勤めていた商社を退職し、跡取りとして同社に入社した山中さん。2006年には社長に就任し、会社にとって良いと思った制度や仕組みなどを積極的に取り入れていった。なかでも、社内にすっかり定着した取り組みが、「ヒット商品提案制度」と「TG(TEAM GOGYOFUKU)提報」である。
あるとき、山中さんはテレビ番組で社員からアイデアを募り、ヒット商品を次々生み出すという小林製薬の事例を知った。「自社にも取り入れたい」と、2008年に「ヒット商品提案制度」の導入を試みた。社員には毎月2件、パート・アルバイトには1件の新商品提案を課し、山中さんが12の指標から5段階で評価する。最高評価を得た案は商品部で材料調達や製造方法、価格など、より現実的な検討へと入る仕組みだ。
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●株式会社伍魚福
所在地/神戸市長田区野田町8-5-14
設立/1955年
従業員数/65人(2012年3月1日現在)
資本金/1000万円
年商/22億円(2012年2月期)
事業内容/高級珍味の製造卸
ホームページ/ http://www.gogyofuku.co.jp/
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