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シゴトの風景

第5回「子供と一緒にいたい」

働く個人にキャリアや仕事観を聞く「シゴトの風景」。今回は業務委託という形態で働く、35歳主婦の事例です。

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●牧野香織さん(仮名・35歳・配送スタッフ)

 主婦の牧野香織さんは3年ほど前から、配送の仕事をしている。勤務先はインターネットで展開しているスーパーマーケットだ。仕事内容は、お客から注文のあった食品や日用品などを届けるというもの。この仕事を選んだ理由は、2つあるという。1つは雇用形態が業務委託だったからだ。
「時間の融通が利きやすい仕事を探していました。職場の同僚には、私のように主婦の方が結構いらっしゃいます」

 業務委託とは会社に雇用されるのではなく、個人事業主として企業などから仕事を請け負う労働形態のことである。勤務時間などを自分の都合や状況に合わせてコントロールできる部分が大きいため、さまざまな働き方ができるのだ。

 牧野さんの勤務は月曜から金曜までの週5日で、時間は2〜3時間程度だ。配送には自家用車を使っているので、職場には車で通勤する。子供が幼稚園に入るまでは、職場に連れて行ったこともあるという。

「この仕事を選んだ2つ目の理由は、子供連れでもできるということです。私には3人の子供がいますが、上の2人のときは働いていませんでした。経済的な理由などから働くことになりましたが、仕事をするために子供を保育園に預けたくなかったんです。なので、子供と一緒にいられる仕事を探しました」



 牧野さんが職場に子供を連れて行けるのは、業務委託という労働形態をとっているからだ。
 面接のときから、牧野さんは会社に「子供を連れてきてもいい」と言われていたが、最初はなかなか実行に移せなかったという。

「初めて職場に子供を連れて行ったときは不安でしたね。子供も人見知りで、まったく口を利かなかったんです。でも、みなさんにかわいがっていただいて、だんだん打ち解けていきました。幼稚園に入ってからは連れて行かなくなったので、さみしがっています。なので、幼稚園が休みのときには連れて行くこともあります。子供を助手席に乗せて配送することもありますが、お客さまはとてもよくしてくださいます。子供を連れて行くと、お菓子などをいただくことが多いですね」


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●取材・文/三宅航太
株式会社アイデム人と仕事研究所 研究員。大学卒業後、出版社の営業・編集、編集プロダクション勤務を経て、2004年に株式会社アイデム入社。同社がWEBで発信するビジネスやマネジメントなどに役立つ情報記事の編集業務に従事する。人事労務関連ニュースなどの記事作成や数多くの企業ならびに働く人を取材。
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