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マネジメント悩み相談室/田中和彦

第39回「1on1(ワンオンワン)面談とは何なのですか?」

マネジメントに関する悩みについての解決策を示したり、対処法などを解説します。(2019年6月20日)

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■相談
部長から「最近、話題になっている1on1(ワンオンワン)面談って知ってるか?」と聞かれました。耳にしたことはあったのですが、うろ覚えの記憶で曖昧なことを言うのも嫌だったので黙っていたら、「なんだ、そんなことも知らないのか。面談者としては失格だな」と一喝され、「1on1で業績は上がるし、うちの部でも導入しようと思っている」とのこと。
よくよく話を聞いても、部長自身が本当に意味を分かっているのか疑問になり、不安になってきました。1on1面談がどういうものなのか、そのメリットやデメリットなども教えていただけると助かります。




■回答==========

 
1on1(ワンオンワン)面談とは、定期的に(たとえば、月に1回〜数回)30分〜1時間程度の1対1形式の面談のことで、人事考課面談や目標設定面談、キャリアサポート面談のように明確な目的があるわけではなく、むしろ内容はどんなことでも構わない自由なテーマ設定で話をするものです。
 もともとはシリコンバレーのIT企業が始めたといわれており、日本では、ヤフーが導入して成果を上げたということで注目を集め、最近では業種を問わず多くの企業が取り入れて、人事関係の人たちの間で話題になっています。

 人事考課面談や目標設定面談は、評価には欠かせないものであり、期初や期末に実施し、「処遇を決め、能力開発を促進する」ことを主眼としているので、ある程度は面談の進め方に基本となる形式があり、フォーマットの決まった書類をベースにするものですが、1on1面談は、かなり自由度の高い形式だと言えるでしょう。

 テーマは、仕事上の悩みや疑問、現状の業務で上司に認識しておいてほしいこと、同僚や関連部署との人間関係やコミュニケーション上の問題、会社の方針や戦略、諸制度に関する疑問の解消や意見交換など、あらゆる範囲の内容が考えられます。もちろん、仕事のみならず、プライベートにおける悩み相談や情報交換でも構いません。

 第三者から見れば、雑談の延長のようにも感じられるかもしれませんが、職場の上司と部下の間で、モノが言いやすく風通しのよい風土を形成するには、そういう自由なコミュニケーションこそが必要だということなのです。

 グーグル社が、自社の高業績チームに共通する要素にどのようなものがあるのかを探るためプロジェクトアリストテレスという取り組みを立ち上げ、数年にわたり分析した結果、発表したのが、「心理的安全性(サイコロジカルセーフティ)」でした。
 「心理的安全性」については、まさに「モノが言いやすく風通しのよい職場こそが高業績を上げている」ということで、グーグル社ならではの何か新しい分析結果が出るのではという期待に反して、あまりに当たり前すぎた内容に拍子抜けした記憶があります。

 しかし、“当たり前”にこそ… →次ページに続く



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●文/田中和彦(たなか かずひこ)
株式会社プラネットファイブ代表取締役、人材コンサルタント/コンテンツプロデューサー。1958年、大分県生まれ。一橋大学社会学部卒業後、人材サービス関連企業に入社し、情報誌の編集長を歴任。その後、映画配給会社のプロデューサー、出版社代表取締役を経て、現在は、「企業の人材採用・教育研修・組織活性」などをテーマに、“今までに2万人以上の面接を行ってきた”人材コンサルタント兼コンテンツプロデューサーとして活躍中。新入社員研修、キャリアデザイン研修、管理職研修などの講師や講演は、年間100回以上。著書に、『課長の時間術』『課長の会話術』(日本実業出版社)、『あたりまえだけどなかなかできない42歳からのルール』(明日香出版社)、『時間に追われない39歳からの仕事術』(PHP文庫)、『仕事で眠れぬ夜に勇気をくれた言葉』(WAVE出版)など多数。
連絡先:info@planet-5.com

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