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ビジネスパーソンが抱えるさまざまな課題について、解決やキャリアアップにつながるヒントを学びます。(2021年2月18日)
やるか、やらないかを決める
決断に迷ったとき、あなたはどうしますか?
考えられるのは、
・選択肢のメリットとデメリットを比べる
・楽しそうなほうを選ぶ
・迷ったときは決断しない
など、さまざまな方法があると思います。
シカゴ大学の経済学者、スティーヴン・レヴィットは「人生の決断」をテーマにした調査を実施しました。調査はWebサイトで行われ、ユーザーが「決めかねていること」についてコイントスで決めるというものです。表が出たら「実行」、裏が出たら「実行しない」というメッセージが出ます。
レヴィットはサイトで4000人の悩みを収集し、ユーザーたちの追跡調査をしました。そこで分かったのは、実行することを決断した人も、実行しないことを決断した人も、どちらも幸福度が高くなったことでした。大切なのは「やるか、やらないか」ではなく「やるか、やらないかを決めること」、つまり腹をくくることが人生の満足度を左右するようです。
初めての正社員勤務先を離職した理由
2018年8月に実施された「第2回若年者の能力開発と職場への定着に関する調査」(JILPT)で、離職者に「初めての正社員勤務先を離職した理由」を聞きました。
下図は、男性離職者と女性離職者のそれぞれに占める理由別の割合を、男性離職者の回答率が高い順に並べたグラフです。男性と女性との間に5ポイント以上の差がある理由のパーセンテージを、女性が高い場合は赤い実線、男性が高い場合は緑の点線で囲っています。
男女双方で、2割以上の人が挙げた理由は「労働時間・休日・休暇の条件がよくなかったため」「賃金の条件がよくなかったため」「肉体的・精神的に健康を損ねたため」「人間関係がよくなかったため」の4つです。また、女性は「結婚・出産のため(33.0%)」が突出しています。労働条件や待遇、職場環境に関することが、主な離職理由となっていることが分かります。
■図:「初めての正社員勤務先」を離職した理由(複数回答)
出典:第2回若年者の能力開発と職場への定着に関する調査(JILPT)
対象:離職者2,559人(男性1,078人、女性1,481人)
定着率を上げるには?
レヴィットの調査によると、人生の満足度を左右するのは「腹をくくる」ことでした。これを職場の定着に当てはめて考えると、離職者たちは労働条件や待遇、職場環境に関して「腹をくくれていなかった」、つまり「納得していなかった」と捉えることができるのではないでしょうか。
彼らが辞めてしまうのは、労働条件や待遇に問題があるのではなく、それらを「受け入れていなかったから」ということです。あるいは、事前に説明を受けていても、実際に仕事を始めてみたら実感として「納得できなかった」ということなのかもしれません。
定着率を上げるには、まずは求職者に自社で働くことの現実を率直に伝え、きちんと納得してもらうことから始める必要があるのではないでしょうか。
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●文/三宅航太
大学卒業後、出版社、編集プロダクション勤務を経て、2004年、株式会社アイデム入社。データリサーチチーム所属。同社がWebサイトで発信する「人の戦力化」に関するコンテンツの企画・編集業務に従事する。さまざまな記事の作成や数多くの企業を取材。
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