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やる気を引き出す仕組みや教育制度などの人事施策、働きやすい職場環境の実現など、人に関する企業事例を紹介します。(2021年3月25日)
ホームページ/ https://www.sakura.ad.jp/
日本最大規模のインターネットインフラ企業として、業界で確固たるポジションを確立しているさくらインターネット株式会社。レンタルサーバやクラウドをはじめとする多彩なサービスの提供を通して、広く情報社会を支えている。
社員の働きやすさを追求する同社は、2016年に独自の福利厚生制度「さぶりこ」を導入した。2020年「第5回ホワイト企業アワード(ワーク・ライフバランス部門)」を受賞するなど、「さぶりこ」は社外からも高く評価されている。この制度について、立ち上げに携わったES本部ES部人事労務グループマネージャーの川村貴宏さんに話を伺った。
―まず、「さぶりこ」とはどんな制度なのでしょうか?
一言で言えば、働き方の多様性を尊重する制度です。社員一人ひとりが働きがいを追求できるよう、働きやすい環境づくりを整備しました。仕事が早く終われば定時の30分前に退社できる「さぶりこショート30」、その日の勤務時間を10分単位でスライドできる「さぶりこフレックス」、20時間分の残業手当を先払い支給する「さぶりこタイムマネジメント」、心身のリフレッシュを目的とした多彩な休暇制度「さぶりこリフレッシュ」、家庭の事情に合わせてフレキシブルに時短勤務ができる「さぶりこファミリータイム」、副業やボランティア活動を応援する「さぶりこパラレルキャリア」などがあります。
また、コロナ禍においてリモートワークが一般化しましたが、当社では「さぶりこ」が制度化された2016年に、自宅やカフェ、コワーキングスペースなどで勤務できる「さぶりこどこでもワーキング」を導入済み。そのため、昨年春に緊急事態宣言が発出されたときも、リモートワークの導入自体にあまり慌てることはありませんでした。
「さぶりこ」の制度立ち上げに携わった、ES本部 ES部 人事労務グループマネージャーの川村貴宏さん
―「さぶりこ」はひとつの制度ではなく、複数の制度の総称なんですね。
はい。働きやすい環境づくりに関する制度を、パッケージ化したものです。「個々の制度を改善しました」と伝えるよりも、1つにまとめて社員にアナウンスしたほうがインパクトが大きいと考えました。そうすることで、会社が本気で働きがいを追求できる環境づくりに注力していることをアピールしたかったのです。
ちなみに、「さぶりこ」というネーミングは社員の公募で決定。「Sakura Business and Life Co-Creation」の略で、会社に縛られず広いキャリアを形成(Business)しながら、プライベートも充実させ(Life)、その両方で得た知識や経験をもって共創(Co-Creation)へつなげる、という想いが込められています。
―そもそも、「さぶりこ」を導入することになったきっかけを教えていただけないでしょうか?
2015年に社員を対象にアンケートを実施したところ、「働きがいを感じている」と答えた人の割合が55%という結果が出ました。それをきっかけに、社員がより働きがいを感じられる会社づくりを目指すことにしたのです。働きがいというのは、個人の考え方や人生観によって異なるもの。会社が直接的に与えることは難しいので、働きやすさに焦点を当てて制度設計を行っていきました。
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