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繁盛店になる店舗マネジメント/岡本文宏

第6回「女子バスケット銀、快挙を成し遂げた戦略」

店舗マネジャー、FCオーナーとして14年、商店主専門のビジネスコーチとして16年、合わせて30年間、現場に関わってきた著者が解説します。(2021年9月7日)

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 多くの感動を生んだ、東京オリンピックが幕を閉じました。オリンピックに出場する選手は、選ばれた超一級のアスリートです。ですので、以前活躍した陸上のウサイン・ボルト氏のような一部の“超人”的な選手を除けば、皆、スキルについてはそれほど大きな差はなく、「誰がメダルを手にしてもおかしくない」という中で競い合います。

 

 そうなるとチームスポーツの場合、勝敗を決めるのは、チームを引っ張り、マネジメントを行うリーダーである監督やコーチの戦略の差となります。これは、店舗のマネジメントにおいても通じるところがあります。

 

 

小柄な体格で、世界とどう戦うか?

 

 世の中にある店舗の中で、一部を除き、ほとんどの店では同じような商品、サービスを売っています。接客もある程度の差はありますが、どの店も普通の人をスタッフにしているので、天と地ほどの大差が出るというケースはまれです。

 

 業績に差が出るのは、経営者、現場でチームをけん引するリーダーのかじの取り方の違いに他なりません。オリンピックの最終日に、史上初のメダル獲得を果たした女子バスケットボールの日本代表チームは、まさに、優れた戦略がもたらした勝利であると言えます。

 

 

 

 

 バスケットボールは、バレーボールと同様、選手の身長の高さが、そのまま強さに比例します。しかしながら、日本代表の平均身長は低く、対戦相手によっては10センチ近くの差があったと聞きます。それでも、銀メダルを獲得するという偉業を成し遂げたわけです。

 

 今回、日本代表を勝利に導いたのはホーバス監督の戦略です。「自己分析」「絞り込み」「数稽古」の3つにこだわった成果です。自己分析を行い、まずチームの弱みを理解しました。それは日本代表は体格が小柄であるということです。そして、自分たちのウィークポイントをカバーするための戦略を絞り込み、それを実行するために、数稽古をこなしていったのです。

 

 

まずは自店を知る

 

 店舗のマネジメントにおいても、まずは、自店を知ることから始めることが大切です。経営状態を調べる手法で「SWOT分析」があります。内部要因であるStrength(強み)と、外部要因のWeakness(弱み)、Opportunity(機会)、Threat(脅威)の4項目について、自店の分析を行います。外部要因とは、競合他社や社会情勢についてです。今なら新型コロナウィルスの感染拡大や天災が主たる要素になるでしょう。小規模な個人店であれば、大規模店舗や全国チェーンの進出がThreat(脅威)となります。

 

 分析結果をもとに、「何を活かして、どのようなOpportunity(機会)=チャンスを利用し、店の売上を作るのか?」を決めます。このとき、得意なこと(強み)を前面に押し出す方が、効果が出やすいのは言うまでもありません。
 戦略が定まれば、すべてのスタッフが営業でそれを実践できるようになるまで、トレーニングを重ねます。販売であれば、朝礼やアイドルタイムにロープレを行うということです。

 

 

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●文/岡本文宏(おかもと ふみひろ)
メンタルチャージISC研究所株式会社代表取締役、繁盛企業育成コーチ
アパレル店勤務、セブンイレブンFC店経営を経て、2005年メンタルチャージISC研究所を設立。中小企業経営者、エリアチェーンオーナー、店長などに向けた小さな組織の人に関する問題解決メソッドや、スタッフを活用して業績アップを実現する『繁盛店づくり』のノウハウを提供している。『人材マネジメント一問一答』(商業界)、『店長の一流、二流、三流』(明日香出版)、『繁盛店のやる気の育て方』(女性モード社)など著書多数。
https://okamotofumihiro.com/

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