研修費用を抑える方法は、ほかにもあります。受講対象を絞って回数を少なくしたり(影響力のある管理職・リーダー層に限定する)、対面ではなくオンラインで行ったりするなど(講師の移動費や会場費を抑えられる)、さまざまな方法があります。学んだことを定着させるためのフォローアップ研修を考えている場合、上司や人事部が行うなど、自社で代替することも費用の節約になります(内製化は社内負担が増えるので、どのくらいの負担になるかを考慮する必要はあります)。
また、外部の研修会社に相談するときに、その会社が実施している既存プログラムをベースに自社の課題に合わせて調整してもらうことで、カスタマイズ費用を抑えられるかもしれません。
費用をかけずに効果を高める工夫
研修費用を抑えるための考え方や方法をご紹介してきましたが、次に研修効果の高め方について考えたいと思います。繰り返しになりますが、研修は実効性がなければ意味がありません。ベースとなる考え方は、研修を一過性のイベントではなく、きっかけとして捉えることです。実効性を高めるために有効なのが、研修前と研修後の取り組みです。直接的な費用負担はないので、できるところから取り入れていただければと思います。
<研修前の取り組み>
受講者に、事前に研修の目的や意義などを伝え、参加意識を醸成します。また、実際に研修を始める前に、冒頭で研修の担当者や、受講者にとって上席にあたる方(可能であれば社長や部長など)に、あらためて研修の目的や期待感についてお話いただくと受講姿勢に大きな影響を与えるでしょう。
<研修後の取り組み>
研修が終わったら、受講者に実際にやることを決めてもらい、取り組んでいただきます。そして、それについて上司と定期的に面談をし、取り組みの進捗を確認するようにします。
どんなに質の高い研修を実施しても、それを活かす仕事の場や振り返りの機会がなければ、効果にはつながりにくいでしょう。その一方で、適切な業務経験や上司の関わりがあれば、研修を受ける機会が限られていても効果が見込めます。
研修を実のあるものにするには、研修だけではなく、「どんな業務を任せるか?」「誰がどう関わるか?」「学びを振り返る場はあるか?」といった受講者を取り巻く環境全体を設計することが大切です。
最初から完璧を目指さない
研修は大きくいうと、知識や技術を習得するものか、行動変容を促すものに分けられます。知識や技術の習得は内容にもよりますが、集合研修でまかなえるケースが多いでしょう。一方、意識や習慣を変える行動変容は、すぐに成果が出るものではありません。中長期的な視野で考えたほうがよく、自社に合った内容にできるオーダーメイド研修のほうが望ましいと言えます。
会社にとって研修は、将来の収益アップや生産性向上につなげるための投資です。最初から完璧を目指すのは難しいので、1つでも何かが変われば成功と考えることが現実的です。小さく始め、手応えを確認しながら広げていきしょう。
<アイデムビジネス研修のご案内>
アイデムでは、“組織の「人」「マネジメント」に関する課題”を解決するための実践的なビジネス研修を開催しています。「新入社員研修」や「管理職のマネジメント研修」から、「コミュニケーション力」「クレーム対応」などの特定の課題にピンポイントで応える研修まで、豊富なラインナップをご用意しております。
・オーダーメイド研修
お客様のご要望、ご予算、社員教育方針に合わせて、下記4つのプランをご用意しています。
A.パターンオーダー研修:公開型研修で実施している研修をそのまま貴社で実施
B.イージーオーダー研修:公開型研修で実施している研修を貴社の状況に合わせて実施
C.フルオーダー研修:貴社のニーズに合わせてフルオーダーメイドで実施
D.アクションラーニング:Off-JT(集合研修)とOJT(日常業務での実践)を組み合わせた実践的なトレーニングを実施
・セルフラーニング教材(オンライン教材)
いつでも、どこでも、都合のよい時間で、繰り返し受講可能です。また、1講座30分前後なので、効率的に学習することができます。「時間がない」「日程が合わない」「人数が集まらない」「会場がない」を解決します。
・オンライン研修アーカイブス(動画研修)
スマートフォンやPC、タブレット端末など、所有の端末で簡単にアクセスが可能な研修動画です。新入社員研修や管理職研修など、豊富テーマを分かりやすいテキスト付きで、お求めやすい価格で学ぶことができます。
・開催している研修一覧
階層別研修(新入社員・若手社員・中堅社員・管理職)、ビジネスマナー・コミュニケーション研修、目的別研修、人事労務実務研修など、グループワークやゲームを取り入れ、自ら「気づき」「発見」し、「学び」「行動」につなげていく超実践型プログラムです。
●文/三宅航太
株式会社アイデム メディアソリューション事業本部 データリサーチチーム所属
大学卒業後、出版社に入社。書店営業部を経て、編集部に異動。書籍の企画・制作・進行・ライティングなど、編集業務全般に従事する。同社を退社後、フリーランス編集者、編集プロダクション勤務を経て、株式会社アイデム入社。同社がWebサイトで発信する人の「採用・定着・戦力化」に関するコンテンツの企画・編集業務を担う。働き方に関するニュースの考察や労働法の解説、取材、企業事例など、さまざまな記事コンテンツを作成している。