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引き算のマネジメント〜行動を増やさず、結果を出す〜/岡本文宏

指示命令をSTOP

業績と生産性を同時に高めるために必要な引き算の発想に着目し、やらないことを軸にしたマネジメントについて解説します。(2026年5月21日)

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 部下に一つひとつ、仕事の指示命令を出せば、短期的には生産が上がったり、業績がアップしたりすることになるでしょう。ただし、これが続けば、部下は指示命令されるのが当たり前と思ってしまい、自分に課せられた仕事が終了すると、次の指示が出るまで、何もせずにいるか、その都度、上司に指示を仰ぎに来ることになります。

 このスタイル(指示命令型)でマネジメントを行うには、上司、経営者は現場に張り付きになり、部下のことを常に監視し、指示命令を出し続けなければなりません。そうなると、営業中は指示を出すことで手いっぱいになり、自身が本来やらなければならない仕事に手が付けられなくなります。結果、仕事がたまってしまい残業になったり、休日返上で残務処理をしなければならなくなります。

 また、指示命令型のマネジメントを行う上司、経営者は、自分の言ったとおりに部下が動くことを求めるがゆえ、仕事のやり方や進め方にも自分と同じ方法を用いることを求めます。異なるやり方で業務を進めようとすれば、それを指摘して修正を命じます。

 たとえば、A地点からB地点に荷物を移動するという指示を出した場合、図表(※)にある1コースを選べば最短距離で運べるので、上司としては部下が1コースで移動するだろうと考えます。でも、部下は2コースに進もうとします。それを見ていた上司は間髪入れずに、「何で1のコースを選ばないんだ!」と言います。

 そうなると、部下としては、言われたとおり1コースで商品を移動することになります。表面上では、部下は素直に上司の指示を受け入れて行動するのでしょうが、心の中では2コースの方がいいのになぁ…」と思い、残念な気持ちになります。

図表(※)



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●文/岡本文宏(おかもと ふみひろ)
メンタルチャージISC研究所株式会社代表取締役、繁盛企業育成コーチ
アパレル店勤務、セブンイレブンFC店経営を経て、2005年メンタルチャージISC研究所を設立。中小企業経営者、エリアチェーンオーナー、店長などに向けた小さな組織の人に関する問題解決メソッドや、スタッフを活用して業績アップを実現する『繁盛企業づくり』のノウハウを提供している。『リーダーの任せる技術』(あさ出版)、『仕事のできる人を「辞めさせない」15分マネジメント術』(WAVE出版)、『人材マネジメント一問一答』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『店長の一流、二流、三流』(明日香出版)など著書多数。
https://okamotofumihiro.com/
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