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パートタイマー白書や学生を対象にした就職活動に関する意識調査など、当研究所が独自で行っている調査から見えてくることを考察します。
パート・アルバイトの募集時賃金が上昇を続けています。
当社の求人広告(しごと情報アイデム、ジョブアイデム)に掲載された賃金の統計(専門職・管理職を除く)をみると関東で平成24年12月以降53カ月連続の上昇、関西でも21カ月連続(平成27年7月を除けば50カ月以上連続)で上昇が続いています。また、その上昇幅も年々大きくなってきています。
賃金の上昇には、景気の動向、採用の困難度、仕事の内容など様々な要因があります。
その中で昨今、賃金の上昇に大きな影響を及ぼし始めている大きな要因の一つが「地域別最低賃金」です。
7月25日に最低賃金引き上げの目安が公表されました。平成29年度の地域別最低賃金は全国平均で25円の引き上げ、東京などの地域では26円の引き上げ目安が示されています。目安通りに改定されれば昨年に引き続き大幅な引き上げとなります。
今年の影響はどの程度になるでしょうか。今までの引き上げ状況と、賃金額の上昇について、当社の賃金統計をもとに推移を見てみましょう。
>>次ページ以降は..
◇最低賃金の影響が小さい職種(業界)
◇最低賃金の影響が大きい職種(業界)
◇最低賃金の影響が、より大きくなると・・・
◇25%で上昇、50%でスライド
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●文/岸川 宏(きしかわ ひろし)
アイデム人と仕事研究所 所長/社会保険労務士
大学卒業後、リゾート開発関連会社へ入社。飲食店部門での店舗運営を経験後、社会保険労務士資格を取得。社会保険労務士事務所にて、主に中堅・小規模企業の労務相談、社会保険関連手続きに従事した。
1999年、アイデム人と仕事研究所に入社。労働環境の実態に迫る情報提供を目指し、社内・外への情報発信を続けている。2015年4月より現職。
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