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求職者の転職活動や新入社員の意識調査など、当社が行ったアンケート調査や公的機関の統計データから、採用活動のポイントや定着のヒントなどを考察します。(2022年11月22日公開)
新卒者の離職率
厚生労働省が発表する『新規学卒就職者の離職状況』は、新卒で入社して丸3年を迎えた人たちが「どのくらい働き続けているか?」を調査したものです。2022年10月発表の最新調査によると、2019年3月卒業者の入社3年以内の離職率は中卒者57.8%(前年比2.8ポイント増)、高卒者35.9%(同1.0ポイント減)、大卒者31.5%(同0.3ポイント増)でした。これを学歴ごとに入社年数別に見ると、下記のようになります。
<就職後3年以内の離職率>
・中卒者57.8%(1年目36.9%、2年目11.7%、3年目9.2%)
・高卒者35.9%(1年目16.3%、2年目10.1%、3年目9.6%)
・大卒者31.5%(1年目11.8%、2年目9.7%、3年目10.0%)
いずれも1年目の離職率が最も高く、定着に関わる大切な時期と捉えることができます。ちなみに大卒者は2年目よりも3年目が高く、資料に掲載されている推移で最も古い1987年以来、初めてです。また、2020年3月の大卒者は1年目10.6%、2年目11.2%で1年目より2年目が高く、これも1987年以来初めてです。いずれも単年でコロナ禍という特殊な状況なので、数値の見方には注意が必要だと思いますが、2020年3月卒の大卒者の来年(3年目)の離職率に注目したいところです。
●学歴別就職後3年以内離職率の推移
(出典:厚生労働省:新規学卒就職者の離職状況/2019年3月卒業者)
自社をよく見せようとする危険性
新卒者の離職理由で、代表的なのはリアリティショックです。期待と現実のギャップで、入社前に聞いていた仕事内容や会社の雰囲気などが「実際とは違っていた」ということです。採用面接などで、企業は求職者に対して自社のポジティブな面を強調しがちです。求職者がそれを額面通りに受け取っても、入社後に食い違いが生じる可能性がなければ問題はありません。しかし、自社を実際よりもよく見せようとしたなら、違和感を覚えるかもしれません。
これを避ける取り組みとして、RJP(Realistic Job Preview)があります。直訳すると「現実的な仕事情報の事前開示」で、企業が求職者に社風や仕事内容などについてポジティブな面だけではなく、ネガティブな面も含めて、ありのままを伝えることを意味します。RJPは企業と求職者のミスマッチを軽減し、自社で長く働き続けてもらうことを目的にした採用手法です。
新卒者が、働く上で不安に感じること
弊社は毎春、4月入社の新卒者を対象にした新入社員研修を実施しています。2022年4月にも実施し、研修の前後に受講者を対象にしたアンケート調査を行いました。
受講前に、仕事を進める上での不安について聞きました(複数回答)。最多は「マナーの良い所作」74.9%、次いで「電話応対」65.8%、「言葉遣い」64.8%となっており、ビジネスマナーに関する項目が上位を占めています。
●あなたが仕事を進める上で不安なことは何ですか?(受講前)
(出典:2022年新入社員動向調査)
●文/三宅航太
2004年、株式会社アイデム入社。東日本事業本部データリサーチチーム所属。同社がWebサイトで発信する「人の戦力化」に関するコンテンツの企画・編集業務に従事する。さまざまな記事の作成や数多くの企業を取材。
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