●賃金収入は正社員・非正社員ともに改善、「賃金増加幅<物価上昇幅」6割強
公益財団法人連合総合生活開発研究所は、第50回勤労者短観(首都圏・関西圏版)を公表しました。調査期間は2025年10月1日〜8日で、首都圏・関西圏に居住する20〜64歳の民間企業に雇用されている2,000人を対象に実施しています。
<結果のポイント>
・1年前と比較した賃金収入の変動幅と物価上昇幅の差について、「賃金の増加幅>物価上昇幅」と回答した割合は全体で7.8%(2025年4月調査6.5%)。「賃金の増加幅<物価上昇幅」と回答した割合は、全体で61.5%
・1年前と比較した自身の賃金収入の増減D.I.値は、正社員・非正社員ともに改善。非正社員のD.I値は3.0と再びプラスに転じ、正社員(プラス12.5)との差も縮まった
・過去1年間に職場で何らかの問題状況があったと認識している割合は44.0%。認識している割合で最も高いのは「短期間で辞めていく人が多い」34.1%、次に「パワーハラスメントが行われている」22.9%
●【2022年新卒者】就職後3年以内の離職率、高卒37.9%、大卒33.8%
厚生労働省は、令和4年3月に卒業した新規学卒就職者の離職状況を公表しました。就職後3年以内の離職率は、新規高卒就職者が37.9%(前年度比0.5ポイント減)、新規大学卒就職者が33.8%(同1.1ポイント減)となりました。
<結果のポイント> ※カッコ内は前年差
・新規学卒就職者の就職後3年以内離職率
中学54.1% (+3.6P)、高校37.9% (▲0.5P)、短大等44.5% (▲0.1P)、大学33.8% (▲1.1P)
・離職率の高い上位5産業
高校/宿泊業・飲食サービス業64.7%(▲0.4P)、生活関連サービス業・娯楽業61.5%(+0.5P)、教育・学習支援業53.6%(+0.5P)、医療、福祉49.2%(▲0.1P)、小売業48.3%(▲0.3P)
大学/宿泊業・飲食サービス業55.4%(▲1.2P)、生活関連サービス業・娯楽業54.7%(+1.0P)、教育・学習支援業44.2%(▲2.4P)、医療、福祉40.8%(▲0.7P)、小売業40.4%(▲1.5P)
●令和8年1月1日施行「取適(トリテキ)法」特設サイト開設
公正取引委員会は、令和8年1月1日施行の「取適法(中小受託取引適正化法)」「振興法(受託中小企業振興法)」について、特設サイトを開設しました。法改正伴う名称変更や改正のポイントを解説しています。
取適法の目的は、事業者間の業務委託取引において、立場の弱い中小事業者の利益を保護し、取引の適正化を図ることです。現行の下請法をアップグレードしたものです。
振興法の目的は、下請中小企業の経営基盤を強化し、独立性を保った事業運営ができるように支援することです。現行の下請法進行中をアップグレードしたものです。
・【取適法】改正ポイント
「協議に応じない一方的な価格決定の禁止」「手形払等の禁止」「適用基準に従業員基準を追加」など。
・【振興法】改正ポイント
「多段階の事業者が連携した取組への支援」「国・地方公共団体の責務規定新設」「主務大臣による権限強化「勧奨」」など。
●文/三宅航太
株式会社アイデム メディアソリューション事業本部 データリサーチチーム所属。
大学卒業後、出版社に入社。書店営業部を経て、編集部に異動。書籍の企画・制作・進行・ライティングなど、編集業務全般に従事する。同社を退社後、フリーランス編集者、編集プロダクション勤務を経て、株式会社アイデム入社。同社がWebサイトで発信する人の「採用・定着・戦力化」に関するコンテンツの企画・編集業務を担う。働き方に関するニュースの考察や労働法の解説、取材、企業事例など、さまざまな記事コンテンツを作成している。