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アイデム人と仕事研究所の研修部門の所員が、日々の業務やお客さまとの対話から感じたことなどをつづります。
ストレス社会の中で注目されているレジリエンス。メンタルで課題を抱えがちな職場や社員のストレス耐性を高めたい、職場の風通しを良くしたいという企業などで徐々に取り入れられるようになってきました。今回はレジリエンス研修の内容を一部ご紹介しながら、その効果や用途について考察してみたいと思います。
●レジリエンスとは?
2013年のダボス会議でも、テーマとして取り上げられたレジリエンス。その意味は、困難に直面した時でも柔軟な考え方のできる「適応力」、難しい出来事を乗り越えていく「逆境力」、挫折や凹んだ気持ちに底打ちし、立ち直る「復元力」などと訳されています。企業によってレジリエンスを導入する目的は様々ではありますが、次の3つの効用について考えてみたいと思います。
●レジリエンス研修の3つの効用
1)メンタルヘルス対策として
メンタルヘルスチェック義務化の施行から1年が過ぎましたが、メンタルヘルス不調の防止策としてストレス軽減の施策が、企業の課題になり始めました。ストレス耐性を高めるための具体策の1つとして、人事ご担当者にレジリエンスのお話をすることが多くなってきました。
2)人材の定着策として
大卒新入社員の離職率が3年で約3割という状況の中、若手社員のストレス耐性を高め、定着をはかることが課題になっています。困難に直面してもそれを乗り越え、打ち勝っていく力であるレジリエンスは人材の定着策としても効果が期待出来ます。当社の公開セミナー「新入社員研修」にも取り入れております。
研修では落ち込むような出来事に対して、自分がどのような捉え方をする傾向があるのかを考え、自己理解を深めます。無意識にしている不合理な思い込みに気づき、その思い込みとうまく付き合う考え方を学びます。
自分に対する厳しい指導も、成長を期待しているからこそだとポジティブに捉えていけるようになれば、自己効力感も向上します。人材の定着策としても更に注目されていくのではないかと考えています。
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●文/伊藤雅彦(いとう まさひこ)
大学卒業後、商社に入社。中国の北京駐在員としてODA案件、自動車部品の合弁案件等に従事、帰国後は米国向けのOEMビジネスを担当。その後、独立して学習塾兼パソコン教室を経営。現在はアイデム人と仕事研究所にて企業向けにセミナーのご案内や研修の企画提案を行っている。モットーは「自利利他」。お客様の人財育成に関するお悩みや課題に耳を傾け、企業力アップに繋がるお役立ちが出来ることを喜びとしている。
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