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マネジメント悩み相談室/田中和彦

第16回「職場のドレスコードは本人ではなく周囲が決めるもの」

マネジメントに関する悩みについての解決策を示したり、対処法などを解説します。

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■相談
広告の企画会社で企画部門を担当する管理職です。会社では6月から10月までクールビズを導入していて、男性の服装については、必ずしもスーツ着用でなくてもよくなり、もちろんネクタイは誰もしなくなりました。ただ、部下の中にかなりよれよれなシャツを着てきたり、サンダルのような靴を履いてきたりする社員がいます。「そのサンダル、どうなの?」と指摘すると、「甲の部分は隠れているので、ルール違反ではありません」と反論されました。社内規則には「靴は甲の部分が隠れていること」という基準がありますが、私には屁理屈(へりくつ)にしか聞こえません。一体どんな指導をしたらいいでしょうか?

 


■回答
ドレスコードは、個人のセンスや価値観の問題だったりするので、明確な基準を指し示すのは非常に難しいことです。許容範囲も人それぞれだったりします。とはいえ、周囲に違和感や不快感を与えているとしたら、組織としてのパフォーマンスは下がることがあっても、上がることはありません。「おしゃれは自分のため。身だしなみは人のため」という考え方があるように、自分基準ではなく、他者基準で考えられるように指導しましょう。

 

 

   

 

 

 夏の期間は、クールビズが当たり前の世の中になってきました。高温多湿地帯の日本ですから、クールビズ自体は地球温暖化や仕事の効率などを考えても歓迎すべきことだと思います。
 ただ、ひと口にクールビズと言っても、会社によっては単に「ネクタイをしなくてもよい」という程度の内容から、服装は一切自由というところまであり、基準は結構バラツキが大きいものです。


 クールビズの目的は「電力節減=冷房節約」ですが、「冷房なし」に対応することをスーパークールビズと呼んで、さらにそれを進めたウルトラクールビズという表現もあります。
 企業によっては「ビジネス寄りのビジネスカジュアル」とか、「カジュアル寄りのビジネスカジュアル」とか、基準は本当に分かりづらいものです。


 服装に限らず、職場でのヒゲの是非のような問題は、個人のセンスにもよるところが大きいので、一律に論ずるのが難しいのも確かですが、職場の規律を守り、メンバーの不公平感を生まないためにも、上司としてしっかりとした軸だけは持ちたいものです。


 守るべき原則として、「おしゃれは自分のためにするもの。身だしなみというマナーは自分以外の人のためにするもの」という考え方があります。
 要するにマナーの基準は自分の中にあるのではなく、基準は相手のほうにあるということです。いくら自分が大丈夫だと思っていても、周囲の人たちが首をかしげれば、それに従うのが社会人としてのあるべき姿です。


 冷房なしで仕事をするためにサンダル履きを奨励する組織と、お客さまなど外部の方に失礼に当たらないようにと「甲の隠れる靴」を基準とする組織では、そもそもの出発点が違います。会社が求めている基準も企業によって幅があるということです。

 

 

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●文/田中和彦(たなか かずひこ)
株式会社プラネットファイブ代表取締役、人材コンサルタント/コンテンツプロデューサー。1958年、大分県生まれ。一橋大学社会学
部卒業後、人材サービス関連企業に入社し、情報誌の編集長を歴任。その後、映画配給会社のプロデューサー、出版社代表取締役を経て、現在は、「企業の人材採用・教育研修・組織活性」などをテーマに、“今までに2万人以上の面接を行ってきた”人材コンサルタント兼コンテンツプロデューサーとして活躍中。新入社員研修、キャリアデザイン研修、管理職研修などの講師や講演は、年間100回以上。著書に、『課長の時間術』『課長の会話術』(日本実業出版社)、『あたりまえだけどなかなかできない42歳からのルール』(明日香出版社)、『時間に追われない39歳からの仕事術』(PHP文庫)、『仕事で眠れぬ夜に勇気をくれた言葉』(WAVE出版)など多数。
連絡先:info@planet-5.com

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