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人材育成のツボ

敬語って必要なの?〜正しい言葉遣いが必要な理由〜

アイデムの人材育成・研修部門の担当者が、日々の業務やお客さまとの対話から感じたことなどをつづります。(2025年1月16日)

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「ファミコン言葉」(バイト敬語)に気をつける

 「ファミコン言葉」とは、ファミレスやコンビニなどでよく耳にする言い回しで、バイト敬語などともいわれます。主に接客業で日本語の間違った敬語表現として広まっており、これも新入社員や若手社員の中に、普段何気なく使っているという方がいるかもしれません。
誤った言葉遣いの例をいくつか見てみます。


・「お名前のほうをご記入いただけますか」
「ほう」は方向や分野を漠然と示したり、二つ以上あるもののうちの一つを指し示したりする言葉です。「〜のほうを」とすると柔らかい印象になりますが、対象がはっきりしている場合は付けないほうが相手に簡潔に分かりやすく伝わります。





・「こちらがパンフレットになります
「なる」は物事の変化を表したり、「ご覧になる」や「お召しになる」など動詞と組み合わせて、尊敬語として使われたりする言葉です。パンフレットは時間が経つと変化が発生するものではありません。そのため「こちらがパンフレットでございます」の言い方が自然です。

・「以上でよろしかったでしょうか
「よろしかったでしょうか」は、過去の内容を確認する表現です。過去の出来事の確認であれば問題ありませんが、接客の場面での確認は現在です。例えば、「お弁当は温めてよろしかったでしょうか?」は、弁当を温めた後に聞くのであれば問題ありません。ですが、接客では、レジを通した弁当を「温めるかどうか」を聞く場合に使われると思います。ですので、接客の場面では「以上でよろしいでしょうか」と、現在形で尋ねるのが正しい言葉遣いです。


 誤った言葉遣いの例を上げましたが、いずれの表現も、使う場面によっては必ずしも間違った言葉遣いであるとは限りません。例えば、北海道や東北の方言では、丁寧語にするために「おはようございました」のように過去形にする場合があります。ですが、お互いの解釈に齟齬をきたさないようにするためには、簡潔で分かりやすい言葉を使うように心がけるとよいかもしれません。


まとめ〜自分の気持ちを示し、人間関係を円滑にする〜

 敬語は、自分の気持ちを適切に表す「自己表現」であり、人間関係を円滑にするためになくてはならないものです。更に、「言葉」とはコミュニケーション力を高めることや、仕事そのもののレベルアップにも繋がる重要な要素です。大切なのは、相手と状況に応じた敬意を伝えること、そしてその敬意をきちんと受け取ることです。

 しかし、敬語表現に唯一の正解はなく、地域や世代によって、様々な言葉の遣い方があります。だからといって「敬語を学ばなくてよい」わけではありません。また、注意すべきなのは、これだけ使っていればいいとか、これは絶対にダメと、自己流での敬語の使用や単純化して考えてしまうことだと感じます。

 学ばずに適切な表現を選ぶことはできません。私自身も敬語の使い方に困惑し、難しさを感じることは多々ありますが、入社して間もない新入社員や若手社員はもちろん、普段何気なく使っている言葉は「適切な使い方ができているのか」、誰もが日頃から意識することが大切なのではないかと感じます。



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●文/島田里佳(しまだ りか)
株式会社アイデム 東日本事業本部 キャリア開発支援チーム/教育・研修企画担当
大学卒業後、自動車教習所の受付として接客応対や事務などに従事。2023年、株式会社アイデム入社。現在、研修の運営を担当。研修を受講することの仕事への影響力と、人材育成の重要性を実感し、日々お客様の課題解決の役に立てるよう業務に取り組んでいる。
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