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パートタイマー白書や学生を対象にした就職活動に関する意識調査など、当研究所が独自で行っている調査から見えてくることを考察します。(2018年12月12日)
私が好きなCMのひとつに、父と娘が夢について語るといったものがありました。たしかクレジットカード会社のCMで、フレーズの細かいところまでは覚えていませんが、以下のようなやり取りだったと思います。
父「将来の夢はなに?」
娘「お父さんみたいな建築家になること。だって、かっこいいじゃん!」
満足げに照れ笑いを浮かべる父親に、娘がたずねます
娘「お父さんの将来の夢は?」
父「え? だってお父さんはもう…???」
このCM。何に良さを感じたかといえば、
・子供が憧れるかっこいいお父さんっていいな
・大人になって忘れてしまった夢や希望。憧れを抱くことを思い出させてもらった
の2点です。夢を持っている大人は、よりカッコいいと。
アイデムでは毎年「はたらくすがた写真コンテスト」というイベントを開催しています。子供が、自身の親や大人が、「はたらいている」ところファインダーを通じて見つめることによって、大人が働いているときの気持ち、志のようなものを感じ取ってもらえるイベントです。
私たちアイデム人と仕事研究所では、イベント開催に合わせ「子供のキャリア観と親の働く姿に関する調査」を実施しました。
今回は、心身の成長過程において大人への一歩を踏み出す頃の、小学校5年・6年生を対象としたアンケート調査から、「子供たちに大人の(働く)姿がどのように写り、自分たちの将来に向けた職業・就労観にどんな影響があるのか」に関するデータをご紹介したいと思います。
アンケート対象は、小学校5年生または6年生の子供を持つ男女1,308名と、その子供です。子供への質問は、調査時に大人が同席している子供に質問をし、その回答を記入するように指示しています。
将来の夢はあるか?(なりたい職業はあるか?)
皆さんは、小学校高学年のときになりたい職業はあったでしょうか?
下記のグラフは、子供への調査で「将来なりたい職業はあるか?」と聞いた結果です。
■図1:将来なりたい職業はあるか/子供のキャリア観と親の働く姿に関する調査(小5-6年生編)
なりたい職業が「ある」と回答した子供は48.6%約半分という結果です。多いと感じるでしょうか? 少ないと感じるでしょうか?
私自身は小学校の卒業文集に「天文学者になりたい」と書いた記憶がありますので、この頃の子供の半数しかいないというのは、少ないような気もします。
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●文/岸川 宏(きしかわ ひろし)
アイデム人と仕事研究所 所長/社会保険労務士
大学卒業後、リゾート開発関連会社へ入社。飲食店部門での店舗運営を経験後、社会保険労務士資格を取得。社会保険労務士事務所にて、主に中堅・小規模企業の労務相談、社会保険関連手続きに従事した。1999年、アイデム人と仕事研究所に入社。労働環境の実態に迫る情報提供を目指し、社内・外への情報発信を続けている。2015年4月より現職。
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