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ビジネスパーソンが抱えるさまざまな課題について、解決やキャリアアップにつながるヒントを学びます。(2021年3月18日)
「もっと物事を批判的にとらえて考えてみようか!」
「仮説を立てて別の解決方法を考えてみて?」
こんなことを上司や先輩から言われたことはありませんか? 私はよくあります。特に前職では毎日のように言われ続け、その度に「ズーンッ…」と落ち込んでいました。一生懸命考えた提案書や企画書が上記のような言葉で一蹴されると滅入りますよね。
しかし、物事を批判的に見たり、仮説を立てて考えることはビジネス上では非常に重要なことです。その思考法はクリティカルシンキングと呼ばれています。言葉としては聞いたことがある方は多いと思いますが、実際にどのような思考法なのか説明しようとすると、意外と難しい思考法です。
今回はクリティカルシンキングについて、アイデムで行う研修例を元に紹介します。クリティカルシンキングとは、「物事の結論を導く過程において、手持ちの情報や目の前の事象を鵜呑みにせず、仮説を立て「なぜ?」と問うことで最適解を導く思考方法」を指します。批判的思考法とも呼ばれています。
アイデムの研修では…?
具体的な例を挙げます。
アイデムで行っている私の研修では、長細い木製のブロックを机の上に5段ずつ積み上げ、制限時間以内に何個完成させることができるか、というグループワークを行います。ゲーム後、他チームの成績を見て、「どこが上手くいかなかったか?」「なぜうまくいかなかったか?」を考えてもらいます。そうすると、以下のような意見が出てきます。
・ドミノが倒れてしまうからきれいに並べることを意識する
・時間が足りないから、分担して作業スピードを早める
・手が震えてしまう
これらは、目の前で起きている事象や事柄を分析してどこに原因があるのかを探るロジカルシンキング(論理的思考法)を元に出てきた意見です。ロジカルシンキングは、問題解決の手法として最も基礎的な思考法です。
>>>次ページにつづく
●文/柴田瑛一(しばた えいいち)
株式会社アイデム 東日本事業本部 キャリア開発支援チーム/教育・研修企画担当
大学卒業後、飲食チェーン入社。店舗マネジメントを学んだ後、商業施設デベロッパーにて20店舗以上の運営・商品開発・買付業務・人材育成・研修企画など、多岐の業務に携わる。2017年、株式会社アイデム入社。店舗の現場を見てきた経験を生かしながら、教育・研修の企画提案を行っている。
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