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できる人が辞めない職場づくり/岡本文宏

第3回「離職防止は『お互いを知ること』が第一歩」

どんなに優秀な人を採用しても、すぐに辞められてしまったら意味がありません。定着率は働きやすさを測る指標であり、会社の生産性を左右します。(2022年6月14日)

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離職原因の上位

 

 人間関係の不和は、離職原因の上位として常にあがります。お局さま的存在のベテランスタッフが新人スタッフをいじめたり、上司がパワハラをして、辞めさせてしまうというケースは、多くの現場で日常的に行われています。いじめやパワハラは、「人が人を攻撃している」と言い変えることができます。

 

 少し話は変わりますが、ロシアのウクライナ侵攻が始まって数カ月がたちました。まさに、人が人を攻撃して、命までも奪ってしまう悲劇が続いています。民間人を含む数万人が死傷したと報じられ、ニュースを見聞きするたび、心を痛める人も多いことでしょう。

 

 


 

 

 戦地において兵士は、上官の命令が下れば、目の前にいる人の命を指示どおり奪います。戦争ですから、こちらが攻撃しなければ、相手に攻め入られてしまいます。場合によっては、自分が命を落とすがゆえ、相手を傷つける行動に出るのです。でも、仮の話ですが、目の前に現れた敵軍の兵士の素性を、すべて知ったとしたら、行動は変わるはずです。

 

 

なぜ、同じ職場で働く人を攻撃できるのか?

 

 例えば、「目の前にいる男性は1年前に結婚して、先月に子供が生まれたばかり。でも、戦地に来ているので、まだ、その子には一度も会うことができていない。昨夜、スマホに送られてきた奥さんからのメッセージと写真を見て、早くこの戦争が終結し、自宅に戻りたいと願っている…」という情報が、銃器のスコープをのぞいたときに、データとして表示されたとします。そうなると、自分が引き金を引けば、その人の妻と子供がどれほど悲しむのか想像できるので、たとえ上官から命令が出ていたとしても、あやめることはできないはずです。

 

 でも、戦場下にいる兵士は、攻撃対象となっている人たちの素性を知りません。だから、躊躇することなく銃の引き金を引いたり、ミサイルの発射ボタンを押すことができるのです。このことは、戦場だけではなく、職場においても、人が人を攻撃するという点では、本質的には同じことが行われていると言えます。

 

 なぜ、同じ職場で働く人のことを、“攻撃”できるのでしょうか?
 それは、先の戦士の話と同様に、お互いに素性が分からないからです。もちろん、戦地でのこととは異なり、毎日、顔を合わせているのですから、名前や性格など、ある程度、どういう人物なのかは分かります。でも、その人が「どのように幼少期を過ごしてきたのか?」「どんな家族や仲間がいるのか?」「どのような思いをもって仕事をしているのか?」「何に興味があるのか?」など、詳細なことについては分かりません。

 

 

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につづく

 


●文/岡本文宏(おかもと ふみひろ)
メンタルチャージISC研究所株式会社代表取締役、繁盛企業育成コーチ
アパレル店勤務、セブンイレブンFC店経営を経て、2005年メンタルチャージISC研究所を設立。中小企業経営者、エリアチェーンオーナー、店長などに向けた小さな組織の人に関する問題解決メソッドや、スタッフを活用して業績アップを実現する『繁盛店づくり』のノウハウを提供している。『人材マネジメント一問一答』(商業界)、『店長の一流、二流、三流』(明日香出版)、『繁盛店のやる気の育て方』(女性モード社)など著書多数。
https://okamotofumihiro.com/

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