「人材の活用」「従業員の教育」「人事制度」等について、事例満載の記事や専門知識が深まるコラム等を展開。自社の活性化や雇用管理のヒントに!

「経営者やパート従業員の意識」等について、さまざまなデータを作成。労働市場の現状が分かります。

*一部記事の閲覧および機能をご利用いただくには、会員登録(無料)が必要です。会員登録はこちら

「平均時給 の検索」「時給の平均や動向」等について、データを作成。労働市場の現状が分かります。

*一部記事の閲覧および機能をご利用いただくには、会員登録(無料)が必要です。会員登録はこちら

アイデム人と仕事研究所では、「ビジネスマナーのブラッシュアップ」「新入社員の戦力化」「職種別・階層別の知識・スキルアップ」等につながるセミナーを開催しています。

*一部記事の閲覧および機能をご利用いただくには、会員登録(無料)が必要です。会員登録はこちら

ヒトがあつまる職場/田中和彦

第6回「権限委譲のうまい組織ほど成長が早い」

企業は、ずっと同じ人たちで運営していくことはできません。人が辞めても、また入ってくる職場について考察します。(2024年9月19日)

< 1 2 3 >
成長の早さこそが何よりのインセンティブ

 新任管理職研修で、よく使われるフレーズに「自分の分身を作りなさい」というものがあります。どういう意味かというと、自分と同じことをやれる人を部下の中から早く育てることが、自分にとっても組織にとっても有益だということです。そうすれば、自分自身は次のステップへと足を踏み出すことができますし、組織全体の成長にもつながります。
 企業にとって、健全な権限委譲がいかに重要かということです。

 成長の早さは、働き手にとって何よりも大きなインセンティブだといえます。給与などの金銭的報酬は一時的なものですが、成長した自分のスキルや知識や経験は、継続的に維持できるものだからです。
 早く成長できる環境がある職場には、当然のことですが、ヒトが多くあつまってきます。円滑で健全な権限委譲は、人をあつめるためにも不可欠な要素なのです。
 今回は、そんな権限委譲について考えていきたいと思います。





 メンバー時代は高い業績を上げていた社員が、管理職になると、部下に仕事を任せることができず、全ての業務を自分で抱え込んでしまい、つぶれてしまうというケースを数多く見聞きします。そして、優秀だった人ほど、こういう負のスパイラルに陥りやすかったりします。
 なぜかというと、管理職になっても、メンバー時代の「なんでも自分の力でやり遂げてしまおう」という癖が抜けきらず、本来あるべき「部下の力をまとめて組織的に成果を上げる」ということができないのです。分かりやすく言うなら、「自分でやる」のは得意だけど、「人にやらせる」のは苦手ということです。

 部下時代に求められる能力と、管理職として求められる能力はまったく違います。スポーツの世界でも、名選手が必ずしも名監督になれないのは、同じ理由ですね。
 管理職には「我慢」が必要で、自分でやりたくなった仕事でも、自分ではやらずに、部下に任せることで、部下が成長し、組織力もアップして、組織としての成果が上がるわけです。


※最新号のみ、会員登録(無料)なしで閲覧いただけます



●文/田中和彦(たなか かずひこ)
株式会社プラネットファイブ代表取締役、人材コンサルタント/コンテンツプロデューサー。1958年、大分県生まれ。一橋大学社会学部卒業後、人材サービス関連企業に入社し、情報誌の編集長を歴任。その後、映画配給会社のプロデューサー、出版社代表取締役を経て、現在は、「企業の人材採用・教育研修・組織活性」などをテーマに、“今までに2万人以上の面接を行ってきた”人材コンサルタント兼コンテンツプロデューサーとして活躍中。新入社員研修、キャリアデザイン研修、管理職研修などの講師や講演は、年間100回以上。著書に、『課長の時間術』『課長の会話術』(日本実業出版社)、『あたりまえだけどなかなかできない42歳からのルール』(明日香出版社)、『時間に追われない39歳からの仕事術』(PHP文庫)、『仕事で眠れぬ夜に勇気をくれた言葉』(WAVE出版)など多数。
連絡先:info@planet-5.com
< 1 2 3 >

この記事のキーワード

クリックすることで関連する記事・データを一覧で表示することができます。

一覧ページへ戻る

2ページ目以降をご覧になるには、会員ログインが必要です。
会員登録(無料)がお済みでない方はこちら

会員登録(無料)はこちら

その他のコラム記事を見る

人気記事ランキング

マンガ・ワーママ人事課長キノコさん

[第78回 正社員の給料20万円でも最賃割れ!?最低賃金は月給でも確認が必要]
難しい労働関連の法律や、雇用や働き方に関する社会の動きなどを、親しみやすいマンガで分かりやすく解説します。

シゴトの風景

[第130回「職場の平均年齢は60代後半!?」]
働く個人にこれまでのキャリアや仕事観を聞き、企業が人を雇用する上で考えなければならないことを探ります。

伝わる文章の書き方〜報告書からSNSまで〜

[第6回「わかりやすい表現にするテクニック」]
報告書やメール、SNSでの発信など、ビジネスは文章を書く機会にあふれています。さまざまな目的に合わせて、伝わる文章を書くために必要なことを解説します。
注目のコンテンツ

人と仕事研究所Facebook