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【現場に学ぶ】繁盛企業のマネジメント/岡本文宏

問題社員を信じて、粘り強く待ったある経営者の話

著者が実際に見聞きした事例をもとに、人の定着や戦力化などに関する取り組み方法や解決策などをお伝えします。(2025年6月10日)

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 今は、仕事に限らず、何でもスピードが要求される時代ですが、人を育てることにおいては、ある程度時間が必要となります。部下に業務を任せたとき、それを1人でこなせるようになるには、何カ月もかかる場合があります。

 その過程でミスをしたり、手間取っているように見えたりした際、「自分がやった方が早い」とか「任せるべきではなかった」と思って、部下から仕事を奪ってしまうようなことはしてはいけません。モチベーションが下がり、上司、部下の人間関係に亀裂が入る元凶となります。





信じて待つことが上司の仕事

 人を育てるには、“相手を信じて待つ”ことが大切です。私が研修で関わっている兵庫県の食品販売卸業の経営者は、「信じて待つ」ことの実践者です。

 数年前のこと、社員間でちょっとしたトラブルが起こったことがありました。その際、関係者から事情を聞き出し、問題の原因となった社員に対して、社長としての考えを伝えた後、ペナルティーを与えることはせず、新たな業務を任せて「その仕事にどのように取り組むのか」を、少し距離を置いて静観していました。

 そのとき、私もその社員と何度か直接お話をする機会がありましたが、初めは社長が伝えたことを、きちんと受け止められていないように感じました。時間が経過するにつれ、徐々にトラブルの原因は自分にあると気づきだし、考え方と行動が変わっていきました。
 その社員の考え方が変わり、行動が大きく変化するまでの過程で社長が行ったことは、口を挟んだり、横から手を出したり、仕事を奪ったりするようなことではなく、その社員が変わることを信じて待つことでした。

 もちろん、静観しているだけではなく、頻度多くその部下と話をする機会を作り、彼の言い分も聞き、そのうえで、自分の考えを根気強く伝え続けられたのです。考え方が、企業が求めることとズレていたり、進む方向(ゴール設定)が間違えていたとしたら、いつまでたっても、部下は正しい言動を取ることはありません。その場合は、正しい考え方、進むべき方向はこちらであると再度、理解させることが必要です。
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●文/岡本文宏(おかもと ふみひろ)
メンタルチャージISC研究所株式会社代表取締役、繁盛企業育成コーチ
アパレル店勤務、セブンイレブンFC店経営を経て、2005年メンタルチャージISC研究所を設立。中小企業経営者、エリアチェーンオーナー、店長などに向けた小さな組織の人に関する問題解決メソッドや、スタッフを活用して業績アップを実現する『繁盛店づくり』のノウハウを提供している。『仕事のできる人を「辞めさせない」15分マネジメント術』(WAVE出版)、『人材マネジメント一問一答』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『店長の一流、二流、三流』(明日香出版)、『繁盛店のやる気の育て方』(女性モード社)など著書多数。
https://okamotofumihiro.com/
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