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出産・育児・介護、配偶者の転勤など一定の理由で退職した人が、中途採用応募の機会を得られる株式会社クボタ独自の「リ・エントリー」。その中身と導入までの経緯を紹介します。(取材・文/水崎真智子)
創業120年余。「食料・水・環境」の分野で独自の地位を築き、海外展開にも早くから取り組む株式会社クボタ。農業機械、鋳鉄管とも国内トップクラスの実績を持つグローバル企業だ。2009年度、同社は経営方針に「ダイバーシティ・マネジメントの推進」を掲げ、同年4月、人事部にダイバーシティ推進室を設立。室長に抜擢された廣瀬文栄さんは人事領域での経験はなく、「まったくゼロからのスタート」と立ち上げ当時を語る。
ヒアリングから着手
同社のダイバーシティ・マネジメントは、性別・年齢・国籍等にかかわらず従業員が持てる能力を十分に発揮できる企業風土の構築が目的だ。多くの企業がそうであるように、女性の活躍推進から着手した。女性ネットワークK-Wingを発足、女性社員同士が課題を議論・発信できる体制を作った。
同時に廣瀬さんは、他社を訪問して取り組みを学び、社内の声を聞くことから始めた。クボタの従業員は約1万人。2009年当時の女性比率は8.5%。おおよそ850人いる女性社員のうち、実に200人以上からヒアリングをした。加えて彼女らの上司、約70人からも聞き取り調査したという。また、技能職を除く全社員にアンケートを実施。ダイバーシティ・マネジメントの理解度を問うとともに、どんな制度があると良いかを聞いた。
人事部採用G長 兼 ダイバーシティ推進室長 廣瀬文栄さん
これらの場から高いニーズがあったのが一度離職した後、再就職したいという意見だ。終身雇用を前提とした日本企業では、一度退職した会社に戻る例はまずない。再雇用制度は、定年退職者を対象としたケースがほとんどである。
育児や介護などを仕事との両立支援で切り抜けられず退職したとしても、また働ける環境になったら、別の会社でなく、親しんだ古巣で働きたい…この声が「リ・エントリー」誕生のきっかけとなる。
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●株式会社クボタ
所在地/大阪市浪速区敷津東1-2-47
創業/1890年
従業員数/3万1,436人(2013年3月31日現在・連結)
事業内容/「農業機械」「産業機械」「水システム」「環境システム」「都市・インフラ」などの事業分野のシステム・製品の研究開発・製造および販売
ホームページ/ http://www.kubota.co.jp
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