株式会社サーチフィールド/会話型推理ゲーム『人狼』を、採用選考に活用
新卒採用を行っている企業に、採用活動に関して工夫していることや取り組みなどについて伺います。
株式会社サーチフィールドは“クリエイターの活躍場所を見つける”を企業理念に、主にソーシャルゲームのイラスト制作代理サービス『ギクタス』の運営と、地域に特化したクラウドファンディング『FAAVO』の運営を手がけている。 現在、『ギクタス』には、約4,000人のイラストレーターが登録されている。これまでに400タイトル以上のソーシャルゲームのイラスト制作を手がけ、この分野における国内NO.1の実績を誇る。単なるイラストのクラウドソーシングではなく、同社のディレクター/アートディレクターが当該ゲームに最適なイラストレーターをアサインし、クオリティ管理を行うところに特長がある。
同社は、この『ギクタス』のディレクターを新卒採用で募集するに当たり、『人狼』という会話型推理ゲームを活用して話題となった。
代表取締役社長 小林琢磨さん
既存メンバーの“安泰志向”に新卒採用で“活”を入れる
2008年に創業したサーチフィールドは、これまで中途採用を通じて成長を図ってきたが、2015年度に初の新卒採用を行った。新卒採用に踏み切った理由や効用について、同社を創業した代表取締役社長の小林琢磨さんは次のように説明する。「既存メンバーのお尻に火をつけなければ、という問題意識がありました。当社はまだまだベンチャーだと自覚していますが、事業の好調さに『この会社にいれば安泰』といった空気が漂い始めたからです。中途採用だとフレッシュ感がないこともあり、“活”を入れるためにも新卒を採用しようと決意しました。そして、実際に新卒が入社し、社内の空気はかなり変わりましたね。2人の新人の活躍はこれからですが、採用結果にはもちろん満足しています」
この新卒採用における“2.5次選考”で、『人狼』を取り入れた。
ゲームをプレイしている様子でコミュニケーション力が分かる
同社における2015採用の流れは、次のとおり。 まず、就活ナビサイトに参画し、500人ほどのエントリーを集めた。選考の前に説明会参加を必須としたが、200人ほどが参加し、30人ほどが書類などによる1次選考を通過。面接による2次選考で15人程度に絞り、最終面接の前に『人狼』による選考を行い、7人が小林さん以下4人の役員による最終面接に進んだ。「初の新卒採用をどう進めていくかを考えた際に、自然と『人狼』を使ってみようと思い立ちました」と小林さんは言う。小林さんは、『人狼』ゲームのプロジェクトを展開する株式会社人狼の代表取締役も兼務している。
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●株式会社サーチフィールド所在地/ 東京都渋谷区桜丘町2-9 第1カスヤビル 5F設立/2008年資本金/1,000万円従業員数/38人 ※2015年5月31日現在事業内容/クラウドソーシング事業、自社メディア運用事業、コンテンツ制作事業ホームページ/ https://www.searchfield.jp/
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