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職場のメンタルヘルスに関する事例・対策などについて、専門家が解説します。
栄養不足とうつ病が関連していることはあまり知られていない。最新の研究によると、うつ病の予防になる食物も分かってきたという。
こだわりすぎる男
康介は26歳。入社から半年ほどしてうつ状態になり、休職と職場復帰を繰り返していた。彼は上司にこまめに報連相を行うが、不思議なことに仕事はいっこうに進まない。それはあまりにもささいなことに、こだわりすぎてしまうからだ。
例えば、書類のホチキスの位置が気になって何度もやり直したり、コピーやファイルの仕方で何時間も悩んだりする。メールを送信すれば、読まれたかどうかを確認しないと気がすまない。彼は、仕事の優先順位や重要性がよく分かっていなかった。
しかし、そのことを指摘すると、彼はストレスを感じて会社を休んでしまう。上司は彼の扱いに苦慮し、疲れきっていた。
プライドの高い男
入社8カ月の亮太も、うつ状態だった。彼も仕事の進め方に問題があるが、注意をすれば症状が悪化しかねないので対応には苦慮していた。また、彼はプライドが高いので、仕事のやり方が分からなくても上司や先輩に聞こうとしなかった。上司が「分からないことは聞いてください」などと言っても、亮太は「大丈夫です」としか答えなかった。
やり方が分からずに手をつけていない仕事を抱えている場合、亮太は上司からせっつかれると逆ギレした。プライドが傷つき、怒りが収まらなくなってしまうのだ。
その後、亮太は自信を失って会社を休んでしまう。そして1カ月ほどして、また職場に復帰するという繰り返しだった。上司は対応に苦労し、夜、眠れなくないこともあった。
彼らに共通すること
彼らは精神科で薬物療法を受け、適切な休養やリハビリを受けて段階的に職場復帰している。しかし、健常者と同じように業務が行えるわけではない。職場全体でサポートしているが、周囲の負担は大きい。今まで精神的な不調を抱えていなかった従業員にまで、影響を与える可能性がある。
2人に共通していることは、いつも忙しそうにスマホを操作していることだった。ゲームやラインなどをやっているのだろう。そのせいで、十分な睡眠をとれず、朝はかなり眠そうだ。また、彼らは食欲がないか、過食のどちらかだ。ストレスに弱く、すぐに気力が落ちてしまう。加えて、プライドが高く、コンプレックスが強い。思いどおりにならない自分に怒り、そんな自分に落胆するのだ。
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●河田俊男(かわだ としお)
1954年生まれ。心理コンサルタント。1982年、アメリカにて心理療法を学ぶ。その後、日本で心理コンサルティングを学び、現在、日本心理相談研究所所長、人と可能性研究所所長。また、日本心理コンサルタント学院講師として後進を育成している。翻訳書に「トクシック・ピープルはた迷惑な隣人たち」(講談社)などがある。
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