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マネジメントに関する悩みについての解決策を示したり、対処法などを解説します。(2018年7月18日)
■相談
4月に新しい部署を担当することになったのですが、その部署のメンバーが会議で全く発言しようとしません。「何か意見はないか?」と促しても、みんな黙って下を向いているばかりです。前任者の上司がトップダウン型のスタイルで、何から何まで自分で決めていたと事前に聞かされていましたが、「もしかしたら決めざるを得なかったのでは?」と思えるほどの消極的な態度です。自分としては活発に意見が飛び交うような組織を目指しているので、なんとかしたいと思っています。会議を活発化するにはどうすればいいでしょうか?
■回答
会議で部下が発言しない理由は、「間違ったことを言うとマイナス評価される」、「発言して自分の仕事が増えるのは嫌」など、損をしたくないというものです。つまり、多くの場合、上司に原因があるわけです。上司がうまく誘導さえすれば、会議での発言はすぐに増えていきます。「頭ごなしに否定しない」「ポジティブな雰囲気づくりを意識する」「発言とは関係なく、業務バランスを考える」「質ではなく、量を求める」など、あなたの心掛け次第で会議での発言は大きく変化していくはずです。
会議で意見を言わない部下の最も大きな理由は、「何か意見を言うと、結果的に自分が損をする」に尽きます。松尾芭蕉の有名な句に、「物言えば唇寒し秋の風」というものがありますが、うっかり何かを言うと、それが原因となって災いを招くという意味で、あなたの部署の部下も、まさにそういう気持ちでいると思って間違いないでしょう。
「損をする」「災いを招く」という部分には、いくつかの要因が考えられます。
1つは、「下手なことを言って、上司から否定されたり、マイナス評価されたりするのは避けたい」という考えです。上司の「何か意見はないか?」という促しに対して、部下が出した意見に、「何を言ってるんだ。違うだろ」とか、「そんな案はそもそも無理だな」などと、頭ごなしに否定してしまっては、部下はもう二度と発言をしないようになって当然です。
「自分は部下の言い分はきちんとまず受け止めている」と自信たっぷりに言うような上司ほど、意外に自分ばかりが一方的にしゃべっていて、部下の話を聞いていないことが少なくありません。まずは謙虚に自分自身の今までの部下への向き合い方を顧みることです。
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●文/田中和彦(たなか かずひこ)
株式会社プラネットファイブ代表取締役、人材コンサルタント/コンテンツプロデューサー。1958年、大分生まれ。一橋大学社会学部卒業後、人材サービス関連企業に入社し、情報誌の編集長を歴任。その後、映画配給会社のプロデューサー、出版社代表取締役を経て、現在は、「企業の人材採用・教育研修・組織活性」などをテーマに、“今までに2万人以上の面接を行ってきた”人材コンサルタント兼コンテンツプロデューサーとして活躍中。新入社員研修、キャリアデザイン研修、管理職研修などの講師や講演は、年間100回以上。著書に、『課長の時間術』『課長の会話術』(日本実業出版社)、『あたりまえだけどなかなかできない42歳からのルール』(明日香出版社)、『時間に追われない39歳からの仕事術』(PHP文庫)、『仕事で眠れぬ夜に勇気をくれた言葉』(WAVE出版)など多数。
連絡先:info@planet-5.com
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