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新卒採用のゲンバ

ナビサイトをやめ、独自の採用手法を構築〜三幸製菓の採用活動(2)〜

新卒採用を行っている企業に、採用活動に関して工夫していることや取り組みなどについて伺います。

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 新潟県にユニークな採用手法を打ち出し、マスコミの注目を集めている企業がある。あられ・おかき・煎餅の製造販売を行っている新潟県の菓子メーカー、三幸製菓株式会社だ。 前回(地方採用から全国採用へ〜三幸製菓の採用活動(1)〜)に引き続き、2015年9月まで同社の人事責任者として採用活動を牽引し、同年10月より外部アドバイザーとなった杉浦二郎さんに話を聞いた。

 

 

 2006年、三幸製菓は全国を対象にした新卒採用を行うようになった。それまでは拠点のある新潟県を中心に行っていたが、会社のさらなる発展を目指し、次代を担う新卒社員を広く募ることにしたのだ。徹底したブランディング戦略で会社の知名度を上げるなどの施策が功を奏し、母集団1万人の目標もクリアした。

 しかし2013年、大きな決断をする。母集団形成の要と言える就活ナビサイトの利用をやめたのである。ナビサイトをやめた主な理由は、2つあった。1つは、10〜15人という採用枠に何万人もの応募者を集めるというやり方に疑問を感じたこと。もう1つは、多様な人材を採用したいと考えたことだ。

 

 

「ナビサイトをやめることについて、反対の声は少なくありませんでした。部署内でも不安の声はありましたし、上からも“大丈夫なのか?”と言われました。ですので、自分も覚悟を決めて、“もし1人も集まらなかったら、私が街頭に立って学生を連れてきます”と説明し、納得していただきました」

 

 

 独自の採用活動を開始した同社は、よりよい選考の仕組みを模索してきた。2016年度(対象は2017年3月卒業予定の学生)は、下記のプロセスで実施した。

 

 

●「日本一短いES」の前に
同社で働く上で前提となる2つの質問に答えるというもの。

 

●日本一短いES
プロフィールや志望理由などを記入する項目はなく、メールアドレスだけを登録。

 

●35の質問(適性検査)
同社に合うかどうかを、35の質問で判定。

 

●カフェテリア採用
学生が、自分の適性に応じた選考スタイルを17種類の中から選べる。

 

●最終面接(新潟)
社長によって行われる。

 

「“日本一短いES”は、最初に学生から取得する情報は、連絡先だけで十分と考えたからです。ネーミングは、マスコミへのPR効果などを考えてつけています。“日本一短いES”の前の2つの質問は、当社で働くときに大前提となるものです。過去に選考が進んだ段階で、実は新潟で働くことに積極的ではなかった学生がいたのです。そうした事態を回避するために設置しました」

 

 

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●話し手/杉浦二郎(すぎうら じろう)
採用学研究所コンサルティングフェロー 三幸製菓株式会社外部アドバイザー
大学卒業後、証券会社勤務を経て、2001年に三幸製菓株式会社入社。2007年より人事業務に従事。同社の採用活動において「おせんべい採用」「ガリ勉採用」「出前全員面接会」 などを打ち出し、メディアの注目を集める。2015年9月退社。現在、外部アドバイザーとして同社の採用に関与している。横浜国立大学の服部泰宏准教授をリーダーとした採用学研究所のコンサルティング フェローとしても活躍。

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