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近年、注目されているデジタルトランスフォーメーション(DX)について、言葉の定義から企業としての取り組み方まで、わかりやすく解説します。(2021年11月30日)
前回はDXの事例として、有限会社ゑびやの事例をご紹介しました。あらためて振り返ると第1回から第8回までで、
・DXとは何か?(第1回、第6回)
・DXを実現するために経営者に求められること(第2回)
・DX以前のIT活用ステップ(第3回、第4回、第5回)
・DXがなぜ求められているのか?(第7回)
・中小企業におけるDX事例(第8回)
とご紹介してきました。しかし、実際にDXを実現するには「どうすればよいのか?」、まだイメージが持てない方もいらっしゃると思います。そこで今回は、前回のゑびやさんの事例を振り返りながら、DXを進める手順を整理していきます。
現状と達成したい状態を整理する
はじめに行うことは、「現状」と「理想の(達成したい)状態」を整理することです。下図のイメージです。
この段階では、デジタルツールなどを考える必要はありません。まずは事業・組織の現状を整理します。前回のゑびやさんの事例(2012年時点)では、以下のようなことがあげられるでしょう。(ここであげている内容は事例から筆者が推測したものです)
【現状の把握】(2012年時点)
・来店客数や需要予測を従業員の勘で行っていた(需要予測は属人的であり、標準化されておらずマニュアルもなかった)
・仕入や調理ロスが多く発生していた(例:月間〇〇kg、〇万円相当など)
・レジがなく算盤でお勘定していた(日々のレジ締めに長い時間がかかっていた。例:1時間残業していたなど)
・経営の状況を把握するのに翌々月までかかっていた
重要なことは事実を素直に受け入れることです。今、できていないことは今までの経営結果ですから仕方ありません。また、現時点で分からないことも受け入れて現状としてあげておきます。
特に中小企業の場合、現状を数字で把握していないことが多いです。顧客別・商品別の売上構成はどうなっているのか。顧客のリピート率はどのくらいなのか。Webサイトからの問い合わせは月間何件あるのか。このような事実を把握できていないことが多いです。このような場合は
(現状)顧客ごとの売上が把握できていない
(理想)顧客ごとの売上を毎月、3営業日以内に把握する
というように整理します。
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●文/渋屋隆一(しぶや りゅういち)
中小企業診断士、情報処理技術者。大学卒業後、IT企業にてエンジニア・商品企画を担当。2015年独立。ITとデータを活用した「売れ続ける仕組みづくり」「業務改善」「働き方改革」を得意としている。コンサルティングや研修・セミナーを通じて、中小企業の経営支援を行う。著書に『コレ1枚でわかる最新ITトレンド』(技術評論社)、『社長はデータをこう活かせ!』(日本実業出版社)など。
Webサイト: https://100athlon.com
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